淳弥side #1


 

 

 

長い長い夢を見て、目覚めた朝みたいだった。

 

今まで見てた世界と、眼前にある光景と。

どちらが現実か判断に迷って、大きく溜め息をつく。

 

ああ、幸せな方が夢だったんだと、気づいた時にはすべて終わってた──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんね、夕希ちゃん…」

 

ありきりな言葉しか掛けられず、彼女の前を立ち去った。

 

 

どうしてこんなところに彼女がいたのか。尽きせぬ疑問と、こんなところに来なければ、もっと一緒にいられたのに…と恨む気持ち。けれど、どう転んだって、先行きは長くなかった。

 

 

パラレルワールドなんてありえない。結局はひとつの世界に統合される。そしてそれは、淳弥が生きにくい方の世界だった――

 

 

 

 

 

 

 


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